主役は有機農産物
“街を耕す八百屋”としてスタートしたビオ・マルシェの主役は有機農産物です。契約農家の数は、現在、全国に約300軒。それぞれの農家さんが、その土地の気候風土に合わせて野菜や果物を育てています。例えば定期宅配の野菜セットを1年間使ってみると、春限定のソラマメ、ナスやオクラなどの夏野菜、秋から春までのレンコンなど、季節に応じた有機農産物が届く楽しみを味わったり、個性豊かで生命力あふれる有機農産物の味や香りに感動したりと、自然のチカラを感じる豊かな時間が増えていきます。そんな時間を積み重ねていくことで、いつもの料理や食事の時間がちょっと丁寧に、そして楽しくなることを体感し、オーガニックな暮らしのドアを開けてみてほしいと考えているのです。ビオ・マルシェがお届けしたいと考えているのは、“お腹を満たすためだけの食”ではありません。“心まで満たされる『オーガニックを基本とする暮らし』”です。
なぜ「有機JAS」なのか?
ビオ・マルシェは、自社で取り扱う有機農産物について1993年に国際基準に沿った独自基準をつくり、“誰もが安心して選べるものさしづくり”に取り組んできました。そして2001年の有機JAS法施行以降は、より客観的で明確な基準として、独自基準から有機JAS法で定められた基準へと転換。有機JAS認証を採用することのメリットは、“より確かなものさし”が出来るというところにあります。
自然の声に耳を澄まし、季節を感じ、無理をせず、無駄を少なく。
「畑の様子も、生産者の人となりも、カタログの紙面やwebサイトで伝えることは出来ます。けれども、実際にその場に足を運んでみると、格段に理解が進むのです」と話すのは、経営管理部課長の白藤貴宏さん。そのためビオ・マルシェでは生産現場(畑)の見学、生産者と直接語り合えるイベント、オーガニックについて学びを深めるセミナーや講習会などを大切にしています。
生産者と消費者の交流を目的として毎年行われるイベント「オーガニックライブ」、生産者の協力のもとで開催される田植えや稲刈り、トウモロコシの収穫などの農業体験など、多彩な企画によって消費者が「農」に触れる機会を設けること。(※新型コロナ以降はほとんどがオンライン開催) 従業員に「オーガニックリテラシー講座」や「有機JAS講習会」の受講を推奨し、有機農産物や有機JAS制度、消費者の動向や商品に関する知識等を学べる環境を整えること。いずれも、オーガニックを理解するための取り組みです。 野菜の作り方や育ち方を知る。生産者の想いや手間ひまを想像する。命のありがたみを感じながら美味しくいただく。…それらの経験を通して、“自分のものさしで丁寧に選び、その選択に責任を持つ”ように、自分を育てる。自然の声に耳を澄まし、季節を感じ、無理をせず。…それが、ビオ・マルシェの考えるオーガニックライフです。 |