Organic な「もの」「こと」「ひと」
  1. 国産有機
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    活動事例集

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  2. 大阪府豊中市

    ビオ・マルシェ(株式会社ビオ・マーケット)

    経営管理部 部長 安本優作さん
    経営管理部 課長 白藤貴宏さん
    【ビオ・マルシェとは】
    「安心で美味しいオーガニックを、一部の特別な人だけでなく、求めるすべての人に届けたい」…そんな想いを抱き、1983年、兵庫県西宮市の小さな八百屋としてビオ・マルシェはスタートしました。当時のスローガンは、「街を耕す百姓になろう!」。 “有機農業を広げていくことが、自然環境に配慮した持続可能な社会をつくり、食べる人々の豊かな暮らしをつくることにつながる”。 “そのために、生産者が畑を耕し、ビオ・マーケットと消費者の一人ひとりが街を耕していくのだ”という気概が込められていました。 現在は、有機野菜やオーガニック食品を週に1度消費者の自宅にお届けする「宅配事業」を主軸とし、百貨店・スーパーマーケット・自然食品店・外食産業・学校給食等への「卸売り」、1品から注文できる「ネットショップ」等を手がけており、オーガニックなアイテムが様々な人の手に届きやすくなるよう活動しています。
    ※「ビオ・マルシェ」とは、株式会社ビオ・マーケットの考えるオーガニックを広げ、様々な商品やサービスを提供していくためのブランドです。

オーガニックな暮らしが習慣になると、
自分の中に取捨選択の軸が出来、自分なりの“ものさし”が生まれます。
それは、時代にも人にも流されることなく、
毎日を自分らしく丁寧に生きるための種になります。

主役は有機農産物
“街を耕す八百屋”としてスタートしたビオ・マルシェの主役は有機農産物です。契約農家の数は、現在、全国に約300軒。それぞれの農家さんが、その土地の気候風土に合わせて野菜や果物を育てています。例えば定期宅配の野菜セットを1年間使ってみると、春限定のソラマメ、ナスやオクラなどの夏野菜、秋から春までのレンコンなど、季節に応じた有機農産物が届く楽しみを味わったり、個性豊かで生命力あふれる有機農産物の味や香りに感動したりと、自然のチカラを感じる豊かな時間が増えていきます。そんな時間を積み重ねていくことで、いつもの料理や食事の時間がちょっと丁寧に、そして楽しくなることを体感し、オーガニックな暮らしのドアを開けてみてほしいと考えているのです。ビオ・マルシェがお届けしたいと考えているのは、“お腹を満たすためだけの食”ではありません。“心まで満たされる『オーガニックを基本とする暮らし』”です。
なぜ「有機JAS」なのか?
ビオ・マルシェは、自社で取り扱う有機農産物について1993年に国際基準に沿った独自基準をつくり、“誰もが安心して選べるものさしづくり”に取り組んできました。そして2001年の有機JAS法施行以降は、より客観的で明確な基準として、独自基準から有機JAS法で定められた基準へと転換。有機JAS認証を採用することのメリットは、“より確かなものさし”が出来るというところにあります。
自然の声に耳を澄まし、季節を感じ、無理をせず、無駄を少なく。
「畑の様子も、生産者の人となりも、カタログの紙面やwebサイトで伝えることは出来ます。けれども、実際にその場に足を運んでみると、格段に理解が進むのです」と話すのは、経営管理部課長の白藤貴宏さん。そのためビオ・マルシェでは生産現場(畑)の見学、生産者と直接語り合えるイベント、オーガニックについて学びを深めるセミナーや講習会などを大切にしています。

生産者と消費者の交流を目的として毎年行われるイベント「オーガニックライブ」、生産者の協力のもとで開催される田植えや稲刈り、トウモロコシの収穫などの農業体験など、多彩な企画によって消費者が「農」に触れる機会を設けること。(※新型コロナ以降はほとんどがオンライン開催) 従業員に「オーガニックリテラシー講座」や「有機JAS講習会」の受講を推奨し、有機農産物や有機JAS制度、消費者の動向や商品に関する知識等を学べる環境を整えること。いずれも、オーガニックを理解するための取り組みです。

野菜の作り方や育ち方を知る。生産者の想いや手間ひまを想像する。命のありがたみを感じながら美味しくいただく。…それらの経験を通して、“自分のものさしで丁寧に選び、その選択に責任を持つ”ように、自分を育てる。自然の声に耳を澄まし、季節を感じ、無理をせず。…それが、ビオ・マルシェの考えるオーガニックライフです。
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