Organic な「もの」「こと」「ひと」
  1. 国産有機
    サポーターズ
    活動事例集

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  2. 株式会社エム・オー・エー商事

    取締役 情報企画部 部長 野中誠二さん
    旬幸セレクトショップ 店長/カフェレストラン旬幸 調理チーフ徳里明さん
    箱根熱海販売チーフマネージャー萱俊男さん
    【エム・オー・エー商事とは】
    エム・オー・エー商事は、MOA自然農法を中心とし、“こころ・からだ・大地を育む食”をお届けすることをテーマに活動しています。MOA自然農法とは、自然を尊重し順応する考えに基づいて土の力を発揮させることにより、化学農薬や化学肥料などに頼らなくても作物が健全に育つように取り組む農法のことで、独自の「MOA自然農法ガイドライン」が制定されています。全国に様々な施設やショップがある中、今回お邪魔したのは、エム・オー・エーの本拠地である箱根・熱海エリアにある「旬幸(しゅんさい)セレクトショップ」と「カフェレストラン旬幸」。店内に広がる大きな窓からは箱根の山々の四季折々の景色を望むことができます。

農薬や化学肥料に頼らないこと。それが大地を育むことに繋がり、
植物や動物などが元気に生き続けられる環境を育みます。
そうやって大切に育てられた野菜と共に、農家さん一人一人の思いも一緒にお届けし、
皆さんと農家さんの懸け橋になれればと願っています。

オーガニックレストラン認証を取得
「カフェレストラン旬幸」は、2020年、安心・安全をより分かりやすい形でお届けするために、オーガニックレストラン認証を取得しました。それに先立って必要だったのが、有機JAS認証を取得した食材。MOA自然農法ガイドラインの内容は有機JASの基準をクリアできるものですが、これまで、関連する生産者で有機JAS認証を取得する方はごく一部だったそうです。長年にわたり、「MOA自然農法実践者の農産物を、MOAをよく知る消費者に販売する」という流れが主流だったからでしょう。そこで、まずは、地元の農家から有機JAS認証の取得を実現していこうと呼びかけを始めたのだそうです。
今後の課題
今後の課題は、農産物以外の食材。たとえば調味料の場合、自社ブランドの製品は自然農法の原料を素材として合成食品添加物を使わずに製造したものですが、有機JAS認証は取得していません。自社ブランド製品のすべてについて有機JAS認証を得る…というのは決して簡単なことではありませんが、より多くのお客様にとって分かりやすい安全基準として、有機JASマークが役立ち、根付いていくようになればいいなと感じました。
“自然農法”と“有機栽培”の垣根を取り払う
自然農法にはいくつかの団体がありますが、一般的に、農薬や化学肥料はもちろんのこと、動物性の堆肥さえも使用しない農法を指します。そのことから、自然農法の実施者は、「有機栽培」とは区別されることを望む方々が多く、一部では「自然農法と有機栽培はどちらが良いか?」などという論争が起こることもありました。こういった状況が、「自然栽培と有機農法は何が違うの?」と、消費者を混乱させてしまうことにも繋がっていたのです。そんな中で、自然農法界の大御所ともいえるMOAグループが有機JASレストラン認証を取得したというのは、実に画期的なことだったと言えます。“お客様に、より分かりやすく”することが、結果的に消費を促し、生産者にとってもプラスになるのだということが実現されていくよう、これからの展開が注目されています。
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